『水曜日のダウンタウン』で放送され、大きな反響を呼んでいる人気企画「名探偵津田」。
その中で「1の世界と2の世界」という謎の概念が登場します。
「1の世界」はミステリーの世界、「2の世界」は現実の世界のことです。
名探偵津田が「1の世界と2の世界」で苦しむ姿が人気の一つとなっています。
SNSでも「構造が凄すぎる」「新しい形だ」と絶賛されたこの概念。
この記事では、名探偵津田を精神的に追い詰めた「1の世界と2の世界」について詳しく解説します。
名探偵津田が苦しむ「1と2の世界」は「ミステリー」と「現実」の世界
名探偵津田における「1の世界と2の世界」とは、ドッキリのターゲットである津田さんが置かれている2つの異なる状況を指します。
それは、「ドラマ」と「現実」の世界です。
「1の世界」は虚構・ミステリードラマの世界
番組が用意した「物語の中」の世界です。
ミステリードラマに出演している仕掛け人がこの世界の住人となります。
津田さんは名探偵という役を演じなければいけません。
村人や警察などの仕掛け人は、ここを「唯一の現実」として生きており、カメラやスタッフの存在は見えていません。
津田さんのことを「東京から来た名探偵」として扱い、津田さんから何を言われても絶対に役を崩さないのです。
「2の世界」は現実・バラエティの世界
テレビ番組のロケ現場としての「現実」の世界です。(メタの世界)
芸人としての津田さん、番組スタッフ、スタジオでVTRを見ている出演者、視聴者がこの世界の住人となります。
津田さんが「これはドッキリ番組の撮影である」と認識している世界を指します。
名探偵津田が「1と2の世界」に苦しむ理由
唯一、「1と2の世界」両方に身を置いているのが名探偵津田なのです。
津田さんだけが両方の世界を認識し、両方の世界に存在してしまっているという点こそが、このドッキリの最大の面白さであり、津田さんの孤独な闘いの正体です。
津田さんだけが、以下の2つの顔を同時に持たされています。
- 1つ目の顔: 事件を解決しなければならない名探偵(1の世界)
- 2つ目の顔: 早くロケを終わらせて帰りたい芸人(2の世界)
「1の住人(助手)」とはドラマの会話をし、「2の住人(スタッフ)」には文句を言う。
この両方の言葉が通じる唯一の存在がが名探偵津田です。
我々視聴者は2の世界から「1と2の世界」の葛藤に苦しむ2人の津田さんを楽しんでいるという構造です。
「1の世界と2の世界」が登場したのはいつ?
「1の世界と2の世界」という概念が明確になったのはシリーズ第2弾からです。
シリーズ第1弾(2023年1月放送)
「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃくちゃしんどい説」がスタート。
初回ということもあり、「1と2の世界」というよりは、津田さんの「いつ終わんねん!」という疲労感がメインの面白さでした。
シリーズ第2弾(2023年11月放送)
第2弾で「1と2の世界」の概念が登場しました。
通常のドッキリに村長のドッキリが重なり、「ここはどこ?私は誰?」状態に陥りました。
まだ「1と2の世界」という言葉は出なかったものの、ロケとドラマの境目がわからなくなってしまいました。
シリーズ第3弾(2024年12月放送)
シリーズ第3弾にして「1の世界」「2の世界」という言葉が登場。
スタジオ収録中にミステリーが始まってしまったことから、現実と虚構の境目がわからなくなってしまいます。






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