2025年12月14日(日)に「ふたご座流星群」のピークがやってきます。
三大流星群の一つに数えられるふたご座流星群は、一晩に見られる流星の数が多いのが特徴です。
当たり年であれば1時間に数十個もの流れ星を見ることができます。
2025年は極大時刻が日本の夜の始まりに近いこと、そして「深夜1時頃まで月が出ない」という好条件が揃っています。
この記事では、埼玉県内でふたご座流星群を見るのにおすすめのスポットを厳選して10ヶ所ご紹介します。
それぞれの特徴や注意点もまとめましたので、ぜひ計画の参考にしてくださいね!
【2025年】ふたご座流星群が見える埼玉県のおすすめ観測スポット10選
星空観測に適しているのは「街明かりが少なく」「空が広く開けている」場所です。
埼玉県西部(秩父・比企方面)を中心に、おすすめスポットをピックアップしました。
1. 秩父ミューズパーク(秩父郡小鹿野町・秩父市)
埼玉県で最もメジャーかつ人気のある天体観測スポットです。
公園全体が広大な高台に位置しており、秩父市街の夜景と星空を同時に楽しめます。
駐車場やトイレが整備されているため、初心者や家族連れにも安心です。
特に「展望台」や「音楽堂周辺」は視界が開けておりおすすめです。
- おすすめ度: ★★★★★
- ポイント: 駐車場完備、トイレあり、自販機あり
- 注意: 人気スポットのため、流星群のピーク時は駐車場が混雑することがあります。
2. 堂平天文台「星と緑の創造センター」(比企郡ときがわ町)
かつて国立天文台の観測所だった場所だけあり、空の暗さと星の見え方は県内トップクラスです。
標高876mの山頂にあり、周囲に遮るものがなく360度のパノラマが広がります。
まさに「星を見るための場所」と言えるでしょう。
- おすすめ度: ★★★★★
- ポイント: 本格的な暗い空、圧倒的な開放感
- 注意: 【重要】 アクセス道は細い山道です。12月中旬は路面凍結のリスクが非常に高いため、スタッドレスタイヤ必須です。
3. 美の山公園(秩父郡皆野町・秩父市)
標高581.5mの蓑山(みのやま)山頂に広がる県立自然公園です。
「雲海」の名所としても有名ですが、夜間は周囲の明かりが少なく、素晴らしい星空観測スポットになります。
山頂付近まで車でアクセスでき、展望台からは素晴らしい眺望が期待できます。
- おすすめ度: ★★★★☆
- ポイント: 展望台が複数あり、場所を選びやすい
- 注意: 山道を通るため運転には注意が必要です。
4. 狭山湖(所沢市・入間市)
都心や埼玉南部にお住まいの方におすすめのスポットです。
山間部ほどの暗さはありませんが、湖の堤防(堰堤)の上は非常に視界が広く、東から南の空を遮るものがありません。
仕事帰りや、あまり遠出したくない場合に最適です。
- おすすめ度: ★★★☆☆
- ポイント: アクセス良好、広くて平らな足場
- 注意: 堤防の上は風を遮るものがないため、防寒対策は厳重に。
5. 栃本広場(秩父市大滝)
秩父のさらに奥、「栃本関所跡」の近くにある広場です。
ここまで来ると市街地の光害はほとんど届かず、吸い込まれるような漆黒の夜空に出会えます。
本格的な機材を持った天文ファンも多く訪れるスポットです。
- おすすめ度: ★★★★★
- ポイント: 光害が極めて少ない、天の川が見えるレベルの空
- 注意: かなりの山奥です。トイレ等は事前に確認し、雪道対策を万全にして向かってください。
6. 羊山公園(秩父市)
春の「芝桜」で有名な公園ですが、夜は静かな観測スポットになります。
「見晴らしの丘」からは秩父市街の夜景が見えますが、公園内は広く、照明の影響を受けにくい場所を選べば十分に流星観測が可能です。
市街地から近く、買い出し等もしやすいのがメリットです。
- おすすめ度: ★★★☆☆
- ポイント: 市街地から近くアクセスが楽、広い駐車場
- 注意: 芝桜の丘の近くなど、一部入れないエリアがある場合は現地の案内に従ってください。
7. 中間平緑地公園(大里郡寄居町)
寄居町の山の中腹にある公園で、展望デッキからは関東平野の夜景が一望できます。
視界が広く、ベンチなども整備されているため、ゆったりと星空を眺めることができます。
北や東の空が開けているため、ふたご座流星群の観測には好条件です。
- おすすめ度: ★★★★☆
- ポイント: 展望デッキあり、比較的穴場
- 注意: 公園までの道が少し狭いため、対向車に注意してください。
8. 城峯公園(児玉郡神川町)
神川町の神山の中腹、標高約500mにある公園です。
冬桜と紅葉のコラボレーションで知られます。
キャンプ場が併設されているエリアだけあり、夜は非常に暗く静かです。
周囲の人工光が少ないため、小さな流れ星も見つけやすい環境です。
- おすすめ度: ★★★★☆
- ポイント: 静かな環境、空気が澄んでいる
- 注意: 夜間の野生動物(シカなど)の飛び出しに注意して運転してください。
9. 県立小川げんきプラザ(比企郡小川町)
金勝山(きんしょうざん)の山頂付近にある社会教育施設で、プラネタリウムも併設されています。
森に囲まれているため余計な光が入らず、星空観察会などのイベントも頻繁に行われる「星の聖地」の一つです。
- おすすめ度: ★★★★☆
- ポイント: 星を見るための環境が整っている
- 注意: 駐車場から少し歩く場合があります。懐中電灯を持参しましょう。
10. 長瀞町エリア(秩父郡長瀞町)
長瀞町は環境省主催の星空観察会の開催地に選ばれたこともあるほど、町全体で星がよく見えます。
特定の公園に限らず、「岩畳」周辺や、少し離れた広い駐車場など、空が開けた場所であればどこでも天然のプラネタリウムが楽しめます。
観光地なのでトイレや駐車場が見つけやすいのも利点です。
- おすすめ度: ★★★★☆
- ポイント: 観光のついでに楽しめる、町全体が好条件
- 注意: 川沿いは冷え込みが厳しいため、防寒はしっかりと。
2025年はふたご座流星群の観測当たり年!
2025年のふたご座流星群は、「条件が良い当たり年」と言えます。
特に12月14日の夜から15日の明け方にかけてが一番のチャンスです。
ふたご座流星群のピーク日時(極大)
2025年12月14日(日) 17:00頃
ピークは夕方の時間帯のため、実際に日本で見頃となるのはその日の夜からです。
2025年のふたご座流星群の観測情報を、ブログ記事の本文としてそのまま使えるように「見出し+本文」の構成でまとめました。
2025年のふたご座流星群の見頃はいつ?観測条件とベストな時間帯
今年のふたご座流星群は、月明かりの影響が比較的少なく、多くの流星が期待できる「好条件」の年です。
いつ見に行けばよいか、具体的なスケジュールを解説します。
一番の見頃は「12月14日(日)の夜 〜 15日(月)の明け方」
2025年のふたご座流星群の活動が最も活発になる「極大(ピーク)」は、12月14日(日)の17時頃と予想されています。
夕方の早い時間帯のため、実際に私たちが観測できるのは、日が沈んで空が暗くなった後です。
12月14日(日)の夜から、翌15日(月)の明け方にかけてとなります。
日曜日の夜のため、翌日が仕事や学校という方も多いかもしれませんが、この夜が最も多くの流れ星に出会えるチャンスです。
もしこの日が難しい場合は、前日の13日(土)の夜も比較的多くの流星が見られるでしょう。
おすすめの時間帯は「21時〜深夜1時」
2025年の観測のポイントは「月が昇ってくる前」を狙うことです。
- 21:00頃: 放射点(ふたご座)がある程度の高さまで昇り、流星が見え始めます。
- 22:00〜深夜01:00頃: 放射点が高くなり、本格的な観測のゴールデンタイムです。この時間帯は月が出ていないため、暗い空で最高の条件で観測できます。
- 深夜01:15頃〜: 東の空から月が昇ってきます。月明かりが夜空を照らし始めるため、少し見えにくくなりますが、明るい流星なら問題なく見ることができます。
つまり、「14日の夜21時から、月が出る深夜1時頃まで」が、今年一番の好条件で楽しめる時間帯と言えます。
どの方角を見ればいい?
ふたご座流星群を見るのに、特定の方角を気にする必要はありません。
流星は「ふたご座」の近くから放射状に飛び出しますが、空のあらゆる方角に現れます。
東の空(ふたご座がある方向)だけをじっと見つめるのではなく、「空全体を広くぼんやりと眺める」のが、たくさんの流星を見つけるコツです。
なるべく街灯や建物の明かりが視界に入らない方向を選んで、寝転がって空を見上げてみましょう。
どのくらいの数が見える?
空が暗く、視界が開けた場所で観測できた場合、1時間あたりおよそ40個〜60個の流れ星が見られると予想されています。
これは1分〜2分に1個以上のペースで見られる計算になり、三大流星群の名に恥じない素晴らしい天体ショーが期待できます。
ただし、市街地や街灯の近くなど空が明るい場所では見える数が減ってしまいます。
できるだけ今回ご紹介したおすすめスポットのような、暗い場所へ足を運ぶことをおすすめします。
2025年のふたご座流星群 観測データまとめ
| 項目 | 詳細情報 |
| 極大日時(ピーク) | 2025年12月14日(日) 17:00頃 ※夕方の時間帯のため、実際に日本で見頃となるのはその日の夜からです。 |
|---|---|
| 一番の見頃(推奨) | 12月14日(日)夜 〜 12月15日(月)明け方 ※前日の13日(土)の夜も比較的多くの流星が期待できます。 |
| おすすめの時間帯 | 21:00頃 〜 翌朝05:00頃 放射点が高く昇る22:00以降が特におすすめです。 |
| 月明かりの影響 | 前半は「最高」、後半は「少々あり」 ・12月14日の月齢は23.8(下弦を過ぎた月)。 ・月が昇ってくるのは**深夜1時過ぎ(15日 01:15頃)です。 ・日没から深夜1時頃までは、月明かりのない暗い空(好条件)**で観測できます。 ・月が出た後も、満月ほど明るくないため観測への影響は限定的です。 |
| 見える方角 | 全天(どの方角でもOK) ふたご座(放射点)は東から昇りますが、流星は空のあらゆる方角に飛びます。 特定の方角を見るのではなく、空全体をぼんやり広く眺めるのがコツです。 |
| 見える数(目安) | 1時間あたり 40個〜60個 (※街明かりの少ない暗い場所で観測した場合の最大予測数) |
ふたご座流星群見頃の埼玉県の天気は?
ふたご座流星群観測で最も重要な条件、それは「天気」です。
いくら月明かりがない好条件の年でも、雲がかかってしまっては星は見えません。
埼玉県の冬は星空観測に最適!
実は、冬の埼玉県は天体観測に非常に恵まれたエリアです。
「からっ風」で知られるように、冬の関東地方は乾燥した晴天が続くことが多く、埼玉県は全国的に見ても冬の快晴日数が非常に多い県の一つです。
統計的にも12月中旬の埼玉県(特に秩父や比企地方などの観測スポット)は、スッキリと晴れ渡る確率が高いため、ふたご座流星群には絶好のチャンスと言えます。
最新の予報をチェックしよう!
天気は変わりやすいため、必ず出発前に最新の予報を確認しましょう。
「晴れマーク」でも油断禁物?天気の確認テクニック
普通の天気予報で「晴れマーク」が出ていても、薄い雲がかかっていると星が見えにくくなることがあります。
本気で流星群を見たい方は、テレビの天気予報だけでなく、以下の情報をチェックするのがおすすめです。
- SCW(スーパーコンピュータがはじきだす気象予測):雲の動きが地図上で詳細にわかるサイトです。「雲がない真っ黒なエリア」を探すのがコツです。
- GPV 気象予報:こちらも雲量予測に定評があります。秩父方面などの山間部は、平地が晴れていても山に雲が引っかかることがあるため、こうした詳細な予報が役立ちます。
もし「秩父方面は雲が多いな」という場合は、逆に「狭山湖」や「平地の公園」へ移動するなど、雲の動きに合わせて場所を変えるのも、たくさんの流星を見るための賢い作戦です。
まとめ
2025年は、極大時刻が日本の夜の始まりに近いこと、そして「深夜1時頃まで月が出ない」という好条件が揃っています。
日曜日の夜(翌日が月曜)であることが社会人には少し辛いスケジュールですが、日曜日の21時〜24時頃であれば、月明かりのない最高の星空で、翌日の仕事に響きにくい時間帯に観測できるチャンスです。


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