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歴代の「今年の漢字」一覧!意味や回数ランキングを30年分すべて紹介

年末の恒例行事である「今年の漢字」は、その年を振り返るのにピッタリなイベントですよね。

「今年の漢字」は1995年にスタートし、2024年までに30文字が発表されました。

この記事では、30年分の「今年の漢字」と意味、その漢字が選ばれた理由をまとめました。

ここでの「意味」は、その年の世相をどう表しているか、という意味(選定理由)です。

目次

歴代「今年の漢字」一覧&意味(1995〜2024)

今年の漢字 歴代

過去にどんな漢字が選ばれてきたのか、開始された1995年からの全リストをご紹介します。

当時の出来事や、選定理由(意味)もあわせて振り返ってみましょう。

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漢字読みその年を象徴する主な意味・世相
2024きん裏金・闇バイト・物価高など「カネ」の不信と、パリ五輪や佐渡金山世界遺産登録、大谷翔平の活躍など輝く「金」メダル・金字塔の光と影を映した年。
2023ぜい定額減税・インボイス制度・ふるさと納税など、増税・減税を含む税制の議論が一年を通して生活に直結する大きな関心事となった。
2022せんロシアによるウクライナ侵攻で「戦争」の恐怖を実感し、物価高とくらしを守る戦い、スポーツでの熱戦・挑戦も注目された。
2021きん東京五輪・パラでの金メダルラッシュ、大谷翔平・藤井聡太・松山英樹らの金字塔、新500円硬貨や給付金、政治とカネの問題など「金」が話題の中心に。
2020みつ新型コロナ流行で「3密」を避ける生活が広がり、「密」を意識した行動様式と、人とのつながりの密接さや秘密裏の問題への注目が高まった。
2019れい新元号「令和」への改元により、新しい時代への希望と、日本の古典・伝統文化を見直す機会が生まれた年。
2018さい豪雪・豪雨・地震・台風など相次ぐ自然災害と、スポーツ界のパワハラ問題や公文書改ざんなど「人災」も多く、災害への備えを強く意識させられた。
2017きた北朝鮮のミサイル・核実験、九州北部豪雨、北海道関連のニュース、大谷翔平やキタサンブラック、葛飾北斎展など「北」に関わる話題が集中した。
2016きんリオ五輪の金メダルラッシュや各界の金字塔、政治資金や税金をめぐる「政治とカネ」の問題、日本銀行のマイナス金利など「金」が象徴的だった。
2015あん安保関連法案をめぐる議論やテロ・紛争への不安、暮らしや住環境の安全への懸念と、「安らぎ」「平安」への願いが交錯した一年。
2014ぜい17年ぶりの消費税増税で生活が大きく変化し、税負担や社会保障のあり方に厳しい視線が向けられた。
2013りん東京五輪招致の成功、東北楽天の日本一、災害支援の輪など、日本中で「輪」が広がり、人とのつながりや絆の輪を感じた年。
2012きんロンドン五輪での過去最多メダル、山中伸弥氏のノーベル賞、東京スカイツリー開業、金環日食など、多くの「金字塔」と「カネ」の問題が注目された。
2011きずな東日本大震災や各地の自然災害、なでしこジャパンの活躍を通して、人と人との絆・助け合いの大切さが強く意識された。
2010しょ観測史上有数の猛暑と厳しい残暑で熱中症が多発し、農作物や生態系にも影響を与えた「暑さ」が印象的な年。
2009しん政権交代やオバマ米大統領就任、新しい制度の導入、新型インフル流行など、「新しい」出来事が次々と起こった。
2008へん政権交代や世界的金融危機、円高・株価暴落、環境問題など、政治・経済・生活・気候まで様々な「変化」があった。
2007食品表示偽装、年金記録問題、防衛省汚職、テレビ番組の捏造など、「偽り」「ねつ造」が社会問題になった。
2006めい悠仁さま誕生、小中学生の自殺多発、北朝鮮核実験、医療不信など、「命」の尊さと不安が浮き彫りになった年。
2005あい愛・地球博の開催、皇室のご成婚、福原愛ら「あいちゃん」の活躍と一方で「愛のない」事件も多く、愛の必要性が問われた。
2004さい新潟県中越地震や豪雨、度重なる台風上陸、火山噴火など自然災害が多く、事故・不祥事も相次いだ「災」の年。
2003とら阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝し、イラク戦争や自衛隊派遣など「虎の尾を踏む」ような緊張感のある出来事もあった。
2002日朝首脳会談で拉致被害者が帰国し、経済がバブル前の水準に「回帰」するなど、「帰る/戻る」という動きが象徴的だった。
2001せん米同時多発テロと対テロ戦争の開始で、「戦い」や安全保障への不安が世界を覆った。
2000きんシドニー五輪での金メダル、南北首脳会談、二千円札誕生など、「金」に関わる明るいニュースが多い年。
1999まつ1990年代・20世紀の「末」であり、東海村JCO臨界事故などの不安と、新世紀への「末広がり」の期待が込められた。
1998どく和歌山毒物カレー事件をはじめ毒物混入事件が多発し、ダイオキシンや環境ホルモンなど有毒物質への不安が高まった。
1997とう北海道拓殖銀行や山一證券など大型企業・金融機関の倒産が相次ぎ、一方でサッカー日本代表が強豪を「倒して」W杯初出場を決めた。
1996しょくO157による集団食中毒や狂牛病、税金・福祉を「食いもの」にした汚職事件など、「食」と安全への不信が広がった。
1995しん阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、金融機関の倒産など、日本社会を震撼させる出来事が相次いだ年。

歴代の漢字を振り返ってみると、その年ごとの日本の空気感や大きな出来事が鮮明に思い出されますね。

同じ漢字が選ばれたこともあるので、全30回で23種類の漢字が選出されたことになります。

「今年の漢字」回数ランキング(1995〜2024)

🥇 第1位 は「金」(5回)

金(きん)

  • 2000年(シドニー五輪の金メダルなど)
  • 2012年(ロンドン五輪、ノーベル賞など)
  • 2016年(リオ五輪の金字塔、政治とカネ問題など)
  • 2021年(東京五輪の金ラッシュ、大谷翔平・藤井聡太らの「金」字塔)
  • 2024年(パリ五輪の金メダル、佐渡金山、政治の裏金、物価高など)

🥈 第2位タイは3つ(各2回)

戦(せん)

  • 2001年(米同時多発テロと対テロ戦争)
  • 2022年(ロシアのウクライナ侵攻など「戦」の不安)

災(さい)

  • 2004年(台風・地震など自然災害が集中)
  • 2018年(豪雨・地震・台風など「災」の多い一年)

税(ぜい)

  • 2014年(消費税増税)
  • 2023年(インボイス、定額減税、各種税制議論が続いた年)

🥉 第3位(1回だけ選ばれた漢字・19文字)

それぞれ1回ずつ選ばれている漢字は以下の19文字です。

  • 1995年:震
  • 1996年:食
  • 1997年:倒
  • 1998年:毒
  • 1999年:末
  • 2002年:帰
  • 2003年:虎
  • 2005年:愛
  • 2006年:命
  • 2007年:偽
  • 2008年:変
  • 2009年:新
  • 2010年:暑
  • 2011年:絆
  • 2013年:輪
  • 2015年:安
  • 2017年:北
  • 2019年:令
  • 2020年:密

「今年の漢字」トリビアあれこれ

「今年の漢字」に関する豆知識をまとめました。

① 「金」はほぼオリンピックとセット

「金」が選ばれた5回は、すべて五輪の年 or 五輪関連の年です。

  • 2000:シドニー五輪
  • 2012:ロンドン五輪
  • 2016:リオ五輪
  • 2021:東京五輪
  • 2024:パリ五輪

どの年も「金メダルラッシュ」+「お金の問題(金利・物価・政治とカネ等)」のダブルミーニングになっているのが面白いところです。

② 「暗い感じ」の漢字、多くない?

災害・不安・問題を連想させる字が結構多いです。

  • 災・震・毒・倒・末・偽・戦・密・税 など

特に

  • 1995年「震」(阪神・淡路大震災、地下鉄サリン)
  • 2011年「絆」(東日本大震災 → これはポジティブ寄りの表現)
  • 2018年「災」、2024年のトップ20に「災」「震」が入る

など、災害や不安定さがきっかけの年は多めです。

③ ポジティブ系の年もちゃんとある

  • 愛(2005):愛・地球博や皇室の慶事など
  • 絆(2011):大震災からの復興で「つながり」が強調
  • 輪(2013):東京五輪招致決定(五輪=五つの輪)
  • 令(2019):新元号「令和」で、新時代への期待感

マイナスの出来事がある年ほど「漢字はあえてプラス寄りにするケースもよくあります(2011年の「絆」など)。

④ 連続で同じ漢字が選ばれたことは一度もない

1995〜2024の30年間で、同じ漢字が2年続けて選ばれたことはゼロです。

「金」が5回も選出されていますが、翌年には必ず別の漢字を挟んでいています。

連続は避けられているのがちょっとしたポイントですね。

⑤ 2020年前後は「令」「密」「金」「戦」「税」「金」…かなり激動の並び

直近の並びだけ眺めても、かなり濃いです。

  • 2019:令(改元)
  • 2020:密(コロナと「3密」)
  • 2021:金(東京五輪と金メダル)
  • 2022:戦(ウクライナ侵攻など)
  • 2023:税(税制度をめぐる議論)
  • 2024:金(パリ五輪+裏金・物価高)

並べるだけで「令密金戦税金」という、現代日本のニュース見出しを凝縮したような文字列になります。

⑥ 発表日は“ほぼ”毎年12月12日

「今年の漢字」は、毎年12月12日ごろに京都・清水寺で発表されるのが恒例です。

住職が大きな和紙に大書するパフォーマンスし、メディアが一斉に報じて「今年ももう終わるな…」と実感する年末の風物詩イベントになっています。

「今年の漢字」に関するよくある質問

「今年の漢字は誰が決めているの?

日本漢字能力検定協会が主催し、全国からの一般公募で決まります。もっとも応募数が多かった漢字が、その年の「今年の漢字」として選ばれます。

漢字はどこで見られるの?

発表後は、京都・清水寺の本堂にて一般公開されます(期間限定)。その後は、京都にある「漢字ミュージアム」に歴代の漢字と共に展示されることが多いです。

筆で書いている人は誰?

清水寺の貫主(かんす)、森清範(もり せいはん)さんです。毎年、縦1.5メートル、横1.3メートルの巨大な和紙に、一気に書き上げます。

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